今、日本の国会は様々な問題を抱えて大変な時です。そんな折ではございますが、奈良商工会議所女性会の研修で、国会議事堂に初めて見学に行ってきました。
奈良選出の参議院議員、衆議院議員のそれぞれの秘書さんのご案内で、一般の見学コースでは入れないところまで拝見してきました。佐賀県唐津市で建設中のクレコスの化粧品工場がその対象です。
まずは議員さんのお部屋に荷物を置かせていただき、参議院の食堂で腹ごしらえ。食券を買う普通の食堂ですが、何か緊張してしまいます。さて見学の始まりです。撮影は禁止、委員会の開かれているお部屋に入るにはコートもハンドバックもすべて預けて、緊張して入場し椅子に座りました。
ところが発言中も議員の皆様は意外とリラックス。お水を取りにいかれたり、喫茶の方がコーヒーか紅茶かと注文を取りに歩かれたりしています。参議院の委員会はそのようです。見学席の前にはテレビでよく見るお顔もちらほらと…しばらく見学させていただいて後は本会議場や応接室、三角屋根の下の広場など様々に衛視さんにご説明いただきながらご案内いただきました。
花崗岩の石組みに様々な模様が彫刻され、春夏秋冬の豪華な織物がかけられ
ステンドグラス以外はすべて国産だそうで、隋所に昭和初期の日本の建築技術の素晴らしさや、伝統職人の方々の美術品のような工芸技術がちりばめられ、期待以上の素晴らしさに感激いたしました。
昭和11年に完成した当時のお金で2580万、述べ建築関係者254万人という途方もない建築物ですが、今の日本ではこれだけの建築資材も技術者も集められないのではないかと思われるような重厚な素晴らしい建物でした。
ただ、参議院にはエレベーターがあるのですが基本的に階段と長い廊下での見学で、年を取ってからはしんどいなというのが正直なところです。80歳になられるような議員さんもいらっしゃるのを考えると国会議員には体力と脚力が必要だと痛感しました。
天皇陛下も国会の開催ごとにお越しになるのも、お元気であればこそと思います。
翌日、国宝の迎賓館赤坂離宮へも見学に行きました。今も海外の賓客のご接待に使われている絢爛豪華な素晴らしいネオバロック様式の西洋建築物ではありますが、私は前日の国会議事堂があまりにも素晴らしかったのでちょっぴり期待外れでした。
迎賓館は日本の良さを生かした京都御所のような和風建築の方が、海外のお客さまは喜ばれるのではと思ってしまいました。
いずれにしても、どちらも脚力がないと見学に行けません。是非皆さま足が達者なうちに行かれてくださいね。