COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

2016年10月21日

秋はボランティアが色々とあり忙しい時期です。

 

社員だけでなく、近畿地方にお住まいの会員さんにもお手伝いいただき、あちこち行ってきました。

 

メイクボランティアは、北伊丹と川西の二つ。

 

私の友人の経営する老健施設です。

 

北伊丹の施設は新しくとっても素敵なところで、将来は私もお世話になりたいと思っています。

 

川西の施設は24年になり、職員も慣れていらっしゃるし、にぎやかでとっても活気のある施設です。

 

どちらも秋祭りの催しで、入所者の皆さんのおしゃれに“メイクでお手伝い”です。

 

2、30人の方に次々としていくのですが、メイクと言ってもお顔を拭いて差し上げ、ヘチマ水とミルクを塗るまでは慣れていない人の分担で、そのあとメイクができる人がファンデーションを塗り、チークと口紅を塗り、眉をちょっとブラシッシングすれば出来上がり!

 

 

誰でもできる簡単なことですが、お顔が見違えるように変わるのです。

 

最初は恥ずかしがってメイクしないと嫌がっていた人も、認知の入られた人も、周りの職員さんたちに「綺麗になってきたよ」と声をかけられ、出来上がりに鏡を見せると、じっと見入ってニコリと笑われます。

 

お祭りで施設に来ておられたご家族も「綺麗になったね~」と喜ばれて記念撮影をされています。

 

バタバタと動き回ってホッと一息。

 

 

お祭りの焼きそばやたこ焼き、生ビールをご褒美にいただきながら…

 

「それにしても私達70歳3人と79歳2人(ご愛用者)がメイクボランティアなんて考えられないよね~」と大笑い!

 

私はクレコスを創った時に「何のために今頃からしんどい会社経営をやるの?」と訊かれるたびに…

 

「いずれクレコスビレッジを作って、独りになった元気なクレコスの人たちが一緒に暮らして、老人ホームへ皆でメイクボランティアに行くの!」と答えていました。

 

クレコスビレッジは出来ていませんが、まさしく24年前に言っていたことが現実となっているのです。

 

ちなみに、5人のうち3人は独りです。

 

もう一つのボランティア『雑巾を縫う会』も32回を迎え、主催者の西端先生がお元気とはいえ95歳。

 

 

参加している130人ほどの人も70代が中心でしょうか。

 

クレコスも参加しだしてから24回目です。

 

年に1回集まって皆でタオルをどんどんと雑巾に縫い上げていきます。

 

 

日頃、先生の事務所で縫われた物も一緒にして、近畿の児童養護施設、ライトハウス、老健施設などの職員の方に贈呈されます。

 

それだけではなく、震災で被災された南三陸町や熊本などにも送られています。

 

もらわれた職員の方は「手縫いのお雑巾は優しいのです」と口をそろえておっしゃり、喜んでいらっしゃいました。

 

32年、すごいことです!

 

続けることの大切さを学ばせていただいています。

 

そして、すでに高齢化社会が現実になっています。

 

私たち高齢者は“元気が最高のボランティア”を実践して毎日を過ごしたいと思います。