COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

2012年02月02日

お正月早々、満97歳の義母が骨折をしました。

よくあるパターンで部屋で転んで、左上腕部骨折です。若ければ即手術ですが、全身

麻酔で年が年ですからとにかくすべて検査をしていただきました。

その結果内臓その他、10歳以上若いと言っていただきました。

 

 

後は本人の意思次第ですねといわれましたが、そのままならば3ヶ月、手術をすれば

すぐにくっ付きますといわれ、前向きなおばあちゃんですので、していただくことに

なりました。折ってから一週間後に手術でした。

 

 

周りの心配をよそに、本人は「麻酔かけてもろたら、何にも解れへんから、痛いこと

ない」とのこと。

骨の中に芯棒を入れていただいてボルトで5箇所程とめて、無事終了。

後は、病院で歩かないので足の機能が衰えないためにリハビリのみ。それならば早く

自宅へ帰ったほうが本人に為にもいいでしょう、とのことでなんと1週間で退院。

びっくりです。

 

 

退院後は少し動かすと痛むとは言っていますが、食欲全開、お寿司にグラタン、すき

焼き、なんでもこい、おやつもプリンにゼリー完食です。

まだ片手は不自由ですので、トイレや洗面その他生活には介助が必要ですが、洗面の

後は使える右手を出してエッセンスミルクを頂戴といいます。

 

 

さすがに家での養生中ですのでファンデーションまでは塗るとは言いませんが、次は

「髪の毛とかして...」です。そのままブラシをかけようと思うと、「ケープしてくれ

んと、セーターに髪の毛がつくから...」とのこと。

その後耳を出してピンをとめてあげますが、そのヘアピンは白髪に美しいように、看

護婦さんが使う白のヘアピンです。

 

 

いくつになってもおしゃれ心は失わない義母の生き方に感服です!!

美しさを保つもう一つの秘訣も見つけました。

トイレへ連れて行っても、髪をとかしても、必ず、『ありがとう』『おおきに』と

言う感謝の言葉が出るのです。

いくつになっても失いたくない"こころの言葉"ですね。

 

 

それにしても、病院で感じたことはお年寄りの女性の転倒骨折が非常に多いことです。

我が家も随分注意をし、家の中のあらゆるところに手すりをつけ、バリアフリーに

し、セコムの呼び出しボタンをあちこちにつけ、これ以上気をつけようがないという

設備をしていたのですが魔の空間はあるのですね。

 

 

以前、私も外出先で転んで何度か骨折をしているので、地下鉄の階段などは必ず手す

りを持って上がり降りしますし、本当に気をつけています。

皆さんも若いからと過信せずに転ばないようにお気をつけて。

そして万が一、入院と言う事態が起こっても、おしゃれ心はお忘れなく。