COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

今年は様々なところへ出かけていく年にしています。

 

映画なるものも長年見たことがなかったのですが、

 

立て続けに2本ドキュメンタリー映画の上映会に行ってきました。

 

 

 

最初は奈良の古民家を改装したホテル&レストランの庭で

 

『奈良食べる通信』主催の『エディブルシティ、都市を耕す』という映画の上映と

 

ファーマーズマルシェ&シェフズダイニングに参加しました。

 

映画はサンフランシスコ、バークレイ、オークランドの三都市での

 

経済格差の広がる社会状況を背景に新鮮で安全な食べ物を

 

手に入れるシステムを取り戻そうとする市民のお話です。

 

食と農業に対する問題提起のドキュメンタリーで、

 

映画を見た後奈良の若い農業者とシェフが奈良野菜やジビエを使ったお料理を提供し、

 

お野菜も売っているという楽しい会でした。

 

ただ40代を中心にした人たちで、参加者の中で私が一番高齢者でした。

 

ここに集う若い人たちが生まれたころから添加物のことなど、

 

化粧品を通じて勉強してきたのだなあと思うと感慨深いものがあり、

 

生き生きと勉強したことを臆することなく発言する若者たちを頼もしく思いました。

 

 

 もう一つの映画は若い女性経営者の会社が主催された

 

『地球交響曲 ガイアシンフォニー第八番』を見てきました。

 

25年前に第一番ができたときには感動し三番までは記憶にあるのですが、

 

八番までになっているとは知りませんでした。

 

久々に拝見し、また感動しました。

 

日本の樹にかかわる人たち三人の紹介です。

 

奈良の天河大辡財天社の宝物の能面の写しを作られた能面打の方のお話。

 

世界のヴァイオリンの修復を手掛けられ、東日本大震災の津波で流された木を使って

 

「津波ヴァイオリン」を作られ、ストラディヴァリウスは単なる楽器ではない、

 

魂を宿した有機体、すなわち生き物といわれるヴァイオリン製作者のお話。

 

この二つのお話は日本人が縄文時代の昔から大切にしてきた樹の中に精霊が宿る

 

という精神に根差した森林国日本の話です。

 

後お一人は「海は森の恋人」というNPO法人を作り、

 

カキの養殖のために上流の森に木を植える活動をしていらっしゃる畠山さんの、

 

東日本大震災で全滅したカキを復活された話。どれも興味深いものでした。

 

 

 

 農産物や、森の話等どれもクレコスのソーシャル活動に相通じるものがありその後、

 

寄せていただいた加古川のジョイントショップで開かれた持ち寄りランチ会でもお話をさせていただきました。

 

 

どちらの映画も自主上映で、主婦でも上映会を開催することができます。

 

 

思想信条にとらわれず、純粋に農業のこと、森のこと考えて自分にできる活動をしていく中から

 

何かが生まれてくるような気がします。

 

 

 

ちなみに一品持ち寄り…はさすが皆さんクレコス大好きな、こだわりの主婦の集まりで、

 

食材に気を遣い、手作りされた食べ物は、体が喜ぶ優しいお料理でした。

 

 

毎月催され、みなさん楽しみに次は何を作ってこようかな…と。

 

ちなみに来月のテーマは夏野菜だそうです。

 

 

お茶とおしゃべりの時間にはクレコスの話に花が咲き、

 

みなさん机の真ん中に置かれたクレコスにこにこ基金の箱にお金を入れてくださいます。

 

これは自主的にしていただいていて、毎月会から寄付をいただいています。

 

このような優しい気持ちが集まり東南アジアのクレコスの井戸基金になっているのです。

 

 

 3つの会ともに、素敵な笑顔が溢れる気持ちのいい集まりでした。