奈良に住んでいながら、まだまだ奈良の素晴らしさに気づかないことが多いと再確認することがあります。
今月はいろいろなお誘いを受けて、奈良の色々なところへ行ってきました。
まず、はじめに、全国的なブームですが、カキ氷が冬なのに大変な人気です。なら町にある宝石箱というお店は夏には開店と同時に閉店までの250杯の予約が詰まってしまうという繁盛店。冬なのにお客様がいっぱいです。テレビや雑誌の取材もいっぱい。クレコスも今度のナチュラルライフで紹介するために取材に寄せていただきました。とてもお若いのによく気の付かれるお茶と氷の大好きな魅力的な女性が店主さんです。
近くにある氷の神様を祀った氷室神社を中心に全国のカキ氷店が集まるカキ氷のイベントを5月にされるそうです。
そして、次は奈良時代の女帝の小説『天平の女帝 孝謙称徳』の作者の玉岡かおるさんの奈良トーク会。玉岡かおるさんも素敵な作家さんですが、1300年前にも奈良には素晴らしい女性がいたのですね。奈良時代が身近に感じられる素晴らしい小説です。
その次は、暦のお話。
あるセミナーで、二十四節気七二候の旧暦に合わせた日本の雅な季節を表す言
葉の素晴らしさを、奈良在住の文筆家倉橋みどりさんにお聞きしました。立春、立冬などの季節を区切る言葉だけではなく、今でも使われている啓蟄、穀雨、芒種、半夏生、白露などのほかに初めて出会う季節の言葉も沢山あります。何と日本は風雅な、心豊かな表現が出来る国なのでしょう。また倉橋みどりさんの造形深い、軽妙な関西弁の語り口でのお話に心惹かれました。
そして、
究極は春日大社での『映像詩 かすがの煌めき』上映会です。
“神様は真心のこもったものしか受け取ってくださらない”まさしく真心のこもった感動の90分の映像詩でした。命を懸けた保山耕一さんの撮影。「神様は撮影できなくても、神様の気配は撮影できるはず」との思いで、奈良の墨あぞび人、桃蹊さんの春日大社への奉納の書を書く姿が美しい飛火野の四季折々の景色と黎明の春日大社での揮毫の場面とともに映しだされます。
最後にお見せいただいた書、「煌」は鬼気迫る素晴らしい文字でした。
奈良には本当に素晴らしい女性たちがいるものだと感心いたします。