クレコスは化粧品会社ですので女性社員の多い会社です。
その中で営業の社員が一人、育児休暇を終えて復帰をしました。
39歳です。かわいい女の子を産みました。猛烈な阪神ファンで甲子園にもしょっち
ゅう応援に行っていた子で寅年に出産するという夢をかなえました。
結婚式を大阪の中央公会堂で挙げたという、こだわりを持った子です。
中央公会堂は大正7年に出来た、大阪の中ノ島にあるれんが造りの趣のある建物で、
国の重要文化財です。株で大儲けをした、岩本栄之助と言う人が巨額の私財を寄付し
て建てたのですが、その後株で大失敗をし、ピストル自殺をしてしまいます。彼の潔
い生き方は古くから大阪に住む人には語り草となっています。
大阪人にとっては、親しみがある大切な文化財なのですが、市民の文化芸術の活動拠
点であり、誰でも気軽に利用が出来ます。結婚式も出来る特別室は、天井や壁面に日
本神話が描かれており、鳳凰などのステンドグラスと共にお部屋そのものが芸術品だ
といえます。
さてそこで皆に祝福をされて式を挙げ、かわいい女の子にも恵まれ、仕事に帰ってき
ました。これからが一世一代の頑張りどころです。私も仕事を再開し始めたのが同じ
年頃でした。一番忙しくて一番充実した40代に突入です。
一歳を目前にした彼女の娘のために、一日二回会社で搾乳をし冷凍して持って帰りま
す。それを次の日に保育園へ子供と一緒に持っていって飲ませてもらうそうです。
これからの時代、子育ては国でするものという事で、子ども手当が考えられたようで
すが、やはり子どもはお金ではなく、親が愛情を持って育てるものですね。
帰りに保育園へお迎えに行き、家事と育児をするのは大変だとは思いますが、すぐに
子どもは成長します。それを楽しみながら、会社では一生懸命にクレコスのために働
いてくれることと思います。
この頃は『お一人さま』という言葉が象徴するように、一人暮らしの人が多くなって
きています。
小さなわが社にも、『お一人さま』が4人。親と同居の人も含めて未婚者が8人いま
す。その中に息子も含まれているのですが。皆早く、彼女のように子どもを持つ幸せ
を味わってほしいものです。あっ、間違えました。子どもを持てる独身は6人です。
後の2人は60代。
結婚式用の素敵な鶴の刺繍のあるドレスを持っている私としましては、一度でも多く
着る機会があることを願っているのです!!
ライトアップされた大阪市中央公会堂