COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

先日九州へ出張に行きました。新幹線"さくら"に乗って。文庫本は持っていた

のですが、今政治が面白いので週刊誌を久しぶりに買ってみました。そこである

エッセイストが書いていた記事に目に留まりました。石原都知事が、国政に復帰

することについて、年を取りすぎているという批判が出たことに関してです。

「何歳ならいいのか」「都知事の仕事なら80歳でも務まるのか」また85歳に

なる精神科医の言葉として、「年齢で人を判断するべきではない。歳をとると

個人差が大きくなる。90過ぎて逮捕された現役のスリもいるし、90歳で

スナックのママをしている人もいます。若くても判断力がなかったり、実行力の

無い人もいます。」うんぬん...

 

 確かに。歳ってなんでしょう?

 

 サミュエルウルマンの『青春』という有名な詩があります。

 

 "青春とは 人生のある期間を言うのではなく

  心の様相を言うのだ...

  人は信念と共に若く...

  人は自信と共に若く...

  希望のある限り若く... "

 

まさしくその通りだと思う事もあります。石原都知事は現状の日本を憂い、信念と

自信を持ち、希望を持って貫こうとしておられるのかもしれません。

 

同じ週刊誌の最後のほうに『刺繍名人のおばあちゃんは105歳!』という

グラビア記事がありました。会社経営から退き、94歳で始めた刺繍が何と県の

美術展で3年連続で入賞しているとか!一針一針命がけで縫いますと、メガネも

かけずに大きな作品を作っていらっしゃいます。好物は甘いものとお肉ですって。

こうなると歳を取るっていったいどういう事?と思いますね。

 

先日、義母の白寿(満98歳)のパーティをしました。卒寿(90歳)の時の

ようにホテルでしてほしいという要望で、親戚や親しい友人(私の友人ですが、

おばあちゃんは自分の友達だと思っています)にお集まりいただき、ご機嫌な

一日でした。皆さまと美味しい会席をいただき、お祝いの言葉とたくさんの花に

 

囲まれ、いい顔です。

のぶさん2.JPG

「おばあちゃんおきれいね!」

 

と言われると、すかさず

「はい、クレコスのおかげで」

という返事です。髪形や、洋服にも気を配り、まったく30歳以上の歳の差を

感じさせない会話力!脱帽です。

これからの日本は、どこの国も経験したことのない超高齢化社会に突入します。

元気な高齢者はそれぞれにその役目を果たさねばならないという事だと思います。

私ももうすぐ高齢者の仲間入り、頑張ります!!