2月はわりと好きな月です。
寒いのは苦手なのですが、厳しい寒さの中に春の兆しを探すのが楽しいです。
まず節分。
立春と言う言葉は、大寒を通り越した喜びが立つ春と言う表現に溢れていますね。
まだまだ寒いのですが、少し朝の明けるのが早くなってきたような気がします。
この月、新潟や岩手など北の方角へ行く出張が入っていて、行く日だけは何とか
雪が降ったり風が吹いたりしませんようにと祈りたい気持ちなのですが、
雪を見たいと思う気持ちもあるのです。勝手なものですね。
東北と大阪では、そりゃもう寒さが違います。
大阪生まれ、奈良住まいの私といたしましては雪を見るだけで喜んでしまうのですが
住んでいらっしゃる方は大変でしょうね。
新潟とはご縁が深いのですが一年のうちの半年近くを雪の心配をしながら暮らす
県民性があるように感じます。
じっと耐えているというか、雪の下で芽を出す準備をしているような我慢強い気性が
あります。新しいものに対して慎重で、なかなか飛びついては来てくれませんが逆に
一度気にいると、とことん付き合ってくれるというようなところがあります。
新潟の方達が日常使う「せぇつねぇよねぇ」と言う言葉があります。
「切ない」と言う意味なのですが、私達の感覚だと「切ない」というのは耐えられな
い寂しさとか辛さのように思うのですが、もう少し軽い意味でしょっちゅう使われて
います。
その土地の言葉と言うものは面白いものですね。東北と沖縄の人が喋ると外国人同士
が話すぐらい意味が通じないと思います。以前、仕事で与論島へいったことがあります。
電気が通ったのが昭和40年代だと聞いたと思うのですが、それぐらい開けるのが
遅かった日本の離島なのでしょう。土地の人の言葉はまったくわかりません。
何か一つだけでも覚えて帰ろうと思った私は『私はあなたが好きです』という言葉を
教えてと頼みました。
なんとびっくり!!『みったん はーみん しゃい』と言うそうです。まったく意味不明。
日本って縦に長~い国ですね。
真ん中あたりに住んでいる大阪人としては、大手を振ってどこへ行っても日本共通語
になっている大阪弁で喋り捲ります。
大阪弁は汚い言葉の代表のように言われますが、そんなことないですよ。
タクシーに乗って降りるときでも必ず『おおきに!』と言って降りますし
『まいど!!』と言う言葉もよく使われます。なんとなく言葉がまあるい感じがしませんか?