COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

2014年11月18日 17時05分

 久々の富山で、初めての南砺市城端(なんとしじょうはな)という町です。商工会女性部のおまねきで、講演をさせていただきました。

 

サンダーバードで高岡から城端線に乗り換えます。カタコトとのんびりとした風景を見ながら城端に着きました。

まったく知識はなかったのですが、とても素晴らしい街並みです。

立派なお家が並び、由緒正しきお寺もあり文化度の大変高い町だなぁというのが足を踏み入れた第一印象でした。

近くには世界遺産の合掌造りで有名な五箇山も近くにあります。

 

 

越中の小京都と呼ばれている城端『薪の音』という里山のオーベルジュで講演会が開催されました。

『薪の音』は一日三組限定で、しつらえが何とも素晴らしく、土間には毎日使われている「おくどさん」があります。レストランのスペースに仕事を持って城端の商工会に入っていらっしゃる女性が20名ほどお集まりになり話を聞いてくださって,その後はお楽しみのフレンチの食事会です。 

皆さんとても素敵な女性で話し手が話しやすいように興味を示しながら聞いていただきました。

 

 

お食事はインターネットの書き込みでも大変評判のいい素材そのものの持ち味を生かしたお料理です。最後に「おくどさん」で炊いたご飯が一口出てきます。古い立派なお家を壊されて、欄間や柱などは生かして古民家風に作りなおされた居心地の良い空間の中でのお食事は至福のひと時でございました。

 

田畑と木立の景色を眺めながらの贅沢な朝風呂、フローリングの心地よい広々としたお部屋、調度品の素晴らしいリビング。ご館主は何もないところで…とおっしゃいますがそれが最新のトレンディな場所になっています。

 

千葉県の片田舎にいすみ鉄道という最近ブームになって鉄道ファンが押し寄せているところがあります。

そこのポスターが【ここには「なにもない」があります。】というフレーズと一両だけの電車が走っているなんとものどかなものです。

薪の音も【ありすぎる日常を離れて、何もない里山のひと時へ】とホームページには記されています。

 何もないという事は、なんと贅沢な事なのでしょう。

 また是非この何もない…を味わいに、この良さがわかるお友達と尋ねたいと思っています。