COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

2015年8月19日 15時34分

8月2日におばあちゃんの101歳のお誕生会をしました。

丸いケーキに1と0と1の数字のろうそくを立てお祝いをし、

数字が3本立つのも珍しいケーキやなぁと皆で喜んでおりました。

私の娘がロボットの猫をプレゼントしました。頭をなでるとミヤァーと鳴き、

しっぽを触るとブルブルブゥと怒ります。

猫好きなおばあちゃんはにっこり笑い、『名前何にする?』と聞くと自分で

『ミーちゃん』と名付けました。

みんなが集まってのお祝いに終始ご機嫌な様子でした。

実は、今年に入って体調を崩し、一時はもうだめかな…と思うほどに弱っておりました。

一時期、家ではリハビリも出来ないからと、施設に預けて土日だけ連れて帰って

いたのですが慣れない場所にストレスがたまり、物も言わなくなりお念仏三昧、

『お迎えが来ています…』とぶつぶつ言い出して歩くことも不可能なほどの状態に、

どうしたものかと思っておりましたが。家に帰りたいのだろうという事で、

自宅介護に切り替えました。

 

4月ごろは、孫やひ孫がお見舞いに来ると、『お世話になりました。幸せになりや…』

と皆にお別れの言葉とも思えることを常に口にしていたのですが、

誕生日までは頑張らないとと、本人を励まし介護用品も何かと取り揃えての

日々が始まりました。

主に主人が家に居ますので看てくれており、施設からも午前、

午後と来ていただきながらの介護。夜は主人と二人で車いすに乗せて

リビングまで連れてきて一緒にご飯を食べます。一人では食べられませんが、

食欲も旺盛でおやつもしっかりといただき、好きな物の時には大きな口を開けます。

今まさに食べることがいかに体にとって大事な事かを思い知らされています。

4月は葬儀の覚悟を決めましたのにそれから4ヶ月、

だんだんに元気になってきて昨日などはご飯の後、

桃とプリンを食べ、まだアイスまで食べたいとまで伝えてくるほどに。

 

人間ってすごいなぁとおばあちゃんの世話をしながら感動することがあります。

100歳を超えても、復活する力があるのだなぁと。

介護士の方や、病院の先生、家族や周りの方々に支えられ、幸せなおばあちゃんを見ていると、

こちらまで幸せな気分になります。

一日の食事や排泄のリズムも出来、穏やかな日々が続きます。

次は102歳、まだまだ頑張ってね、おばあちゃん。