COLUMN of KEIKO KUREBE

暮部恵子のおしゃべりコラム

2015年04月26日

クレコスが「にこにこ倶楽部」として、皆様の善意により東南アジアの国々に井戸を

寄付させていただいてまいりましたが、この度ネパールとバングラディシュに、

新たに「にこにこ倶楽部」の井戸が出来上がりました。


写真はネパールの井戸ですが、カトマンズから山奥に入ったタマン族の農業を生業とする、

ボテシパ村という所だそうです。近くに大きな水源がなく、数か所からパイプラインを引き、

集落の水場で水を汲めるようになりました。この作業には関西の大学生たちも参加し

現地の人たちと共にワークキャンプをして作り上げられたそうです。


井戸完成の報告書には
『この村には生計を立てる収穫物も産業もなく、村人の多くはカトマンズへの出稼ぎに出ています。
家に残っているのは老人と子供だけで、老婆が水がめを担いで山道を歩き水汲みに一時間以上を費やしていました。
水場を作る作業が始まると手伝いたいと子供たちも集まってきました。

この水場を使う世帯の中にカトマンズの大学進学を控えた少女が居ました。

入学準備のために早く来るようにというカトマンズの親戚の声をよそに、

家のすぐそばに水場が出来るこの大切なプロジェクトを、自分の目で見て、

皆と同じように体感してから旅立ちたいと毎日作業に参加してくれました。

彼女は将来教師になってこの村に戻り、教育を子供たち全員が受けられるように働きたいと話しています。

彼女は「この水はこの村が変わる第一歩です。」と言いました。』
という文章がついていました。


今の日本では、25万円という金額ではこれだけの素晴らしい感動は与えられないかもしれません。

皆さんの善意がこうしてはるかかなたの国の若者に夢と希望を与えられるのです。

クレコスにこにこ倶楽部の活動にさらなるご協力をお願い申し上げます。

 

<にこにこ倶楽部の井戸 追伸>

先日ネパールに寄付した井戸のご報告があった旨、お知らせさせていただきました。

あの時の写真に写っていた少女は、村は、井戸はどうなったのでしょうか?

“この水がこの村が変わる第一歩です”と希望に燃え、村へ帰って教師になり

全員が教育を受けられるように働きたいと話していたのですが。

アジア協会へお電話を入れましたが、ちょうど、クレコスへお越しいただいた職員の方が

ネパールへ向かっていらっしゃった飛行機の中で地震が起きたようで別の地に着陸されたようです。

アジア協会から募金の要請があることと思います。にこにこ基金に積み立てているお金から、

寄付をさせていただきたいと思います。

よろしければ、ご協力くださいませ。

 

銀行    株式会社ゆうちょ銀行(ユウチョギンコウ)

支店名    四〇八(ヨンゼロハチ)

口座種別    普通

口座番号    1767377

口座名義    クレコスニコニコキキン

2015年03月31日

春からいいことがありました。

サクラの開花と共にとてもうれしいことがありました。

『がんばる中小企業、小規模事業者300社』に選ばれ、経済産業省の表彰式に行ってきました。

 霞ヶ関というところは初めてで、東京の政治経済の中心地です。立派なビルが立ち並び、守衛さんがいっぱいいらっしゃる玄関を田舎者の私は興味津々、入らせていただきました。

 

北海道から九州までたくさんの方が来られています。宮沢大臣のお祝いの言葉の後、選定の基準や過程が報告され代表の会社が表彰状を受け取られました。その後各地域に分かれて記念撮影がありました。

 

このような晴れがましいお席に連なることができましたのも、今まで支えてくださったご愛用者の皆さまをはじめ、社員及び関係各位のご協力のおかげと心からお礼申し上げます。

 色々と考えましたが、このような月並みな言葉しかでてきません。本当にうれしい時の言葉って難しいですね。いっぱいのお礼の気持ちはありますのに、それにふさわしい言葉を思いつかない語彙力の不足をもどかしく思っております。

 コツコツと積み上げてきました22年間でございましたが、まだまだ勉強不足だと思っております。小さな小規模事業者ではありますが、これを励みに新たな一歩を歩みだしたいと決意を固くいたしました。

 これからのクレコスもぜひ皆さまのご支援をお願い申し上げます。

2015年02月28日

二月は俗に逃げると言われ、あっという間に過ぎますが、クレコスでは展示会に追われ、忙しい一か月でした。

 

 月初めはニューヨークの『ニューヨーク国際ギフトフェア2015冬展』の奈良ブースに出展させていただきました。

奈良県から5社が選ばれまして、これを機会に世界に羽ばたこう…!!というような大げさなものではないのですが、いいチャンスをいただきましたのでお勉強をと思い副社長と社員2人が参加してきました。おかげさまで日本のお茶の化粧品という事で大変な反響があったようです。

 ただニューヨークは物価が高く、その中で日本よりかなり割高になる商品が売れるかどうかは、反響とは別問題のようです。日本の商品への信頼は厚く、今後に向けて期待できそうですので時間をかけてゆっくりと広めていけたらという夢は広がりました。

 

 もう一つの展示会はROOMS30です。これは2回目になりますが、東京代々木の国際競技場で行われるデザイン関係の展示会です。広い会場に所狭しと日本全国からおしゃれな商品が集められ、様々なクリエーターの世界観を一つの部屋ととらえ展示をされています。

キャッチコピーは『この国が輸出すべきものは、感性だと思う』となっています。 出展するにも規制があり選ばれたものしか出せないようです。クレコスはクオンを出しましたが、商品の良さは勿論そのデザイン性とコンセプトのユニークさが買われ、展示もこれはお花屋さん?と思うぐらいのおしゃれなお花に囲まれた華やかさです。

 

マスコミ関係の方が多くこられ、入ってすぐの全員が通られる通路にブースがありますので大変目立ちます。

特に限定商品のチョコレートパックは皆さん興味をしめされ、雑誌やテレビに取り上げられていることもあり人気の商品でした。

 

2月末からは名古屋高島屋の「ナチュラルビューティースタイル展」にもクレコス、クオン共に出展し、吉川千明さんセレクトの世界のオーガニックの仲間に入れていただきました。

 

2015年01月19日

新しい年が始まり今年初めてのお客様が寒い中、遠く熊本からお越しいただきました。

 

昨年の10月にピュアヘチマエッセンスの故郷を訪ねて熊本へ寄せていただいた時、ぜひ奈良へも…とお誘いしていたことが実現しました。

ヘチマエッセンスを作っていただいている会社の社長はじめ4名様です。

 

クレコスの工場も見ていただき、その後大仏殿へご案内しました。

大仏様の大きさにあらためて驚かれ、鹿の多さにもびっくりの様子でした。

お水取りが行われる2月堂までご案内し、その後奈良公園を横切り奈良町までかなりの距離の徒歩移動です。

地方の方は車社会なので、こんなに歩かれることはないでしょう。

奈良町の江戸川で、明治時代の呉服屋さんを改装したお店の応接間に使われていたお部屋で、

奈良野菜を使った和食をご用意しました。

 

 次の日は化粧品会社は薬にも通じますので、薬師如来がご本尊の薬師寺と、井上靖氏の小説、天平の甍で有名な唐招提寺へ。ここは西ノ京といいまして、静かなたたずまいの二つのお寺があります。1300年前にこの地で私たちのご先祖様が祈りをささげていたのかと思うと敬虔な気持ちになります。

 

 ここは私が年に何度かは訪れお写経をしたり、お客様をお連れしたりする奈良で一番好きなところです。

 

 残念ながら、薬師寺にある平山郁夫画伯のシルクロードの障壁画が見られる玄奘三蔵院は、シーズンオフで閉館しておりました。有名な薬師寺の凍れる音楽と称された東塔も解体修理のために見れず、申し訳ない事でございました。でも唐招提寺は9年半かかりました、金堂の復元も終わり天平時代の何本かの柱にもさわり、悠久の歴史を感じていただけたと思います。

 

 今、奈良はまた新しい遺跡が発掘されたとか話題になっていますが、1500年前の舒明天皇のお墓だとか…クレコスのキャッチフレーズは『美しい日本の始まり奈良…』で、本当に古い都だったところですので見ていただきたいものが沢山あります。

 

 また昔は奈良は大仏商法といいまして、大仏様がおわしますだけで人が集まり、努力しなくてもお商売ができたものですから、奈良ににうまいものなしと、言われていたのですが今は様々なうまいもの在りで、薬師寺門前のイタリアンもゆったりとした古都らしいレストランで喜んでいただけました。

 

 今回は始めて奈良をご案内する方の定番コースでしたが、まだまだお連れしたいところはたくさんあります。またのお越しをお待ちしています。

 

 皆さまもぜひ、お越しくださいませ。

2014年11月18日

 久々の富山で、初めての南砺市城端(なんとしじょうはな)という町です。商工会女性部のおまねきで、講演をさせていただきました。

 

サンダーバードで高岡から城端線に乗り換えます。カタコトとのんびりとした風景を見ながら城端に着きました。

まったく知識はなかったのですが、とても素晴らしい街並みです。

立派なお家が並び、由緒正しきお寺もあり文化度の大変高い町だなぁというのが足を踏み入れた第一印象でした。

近くには世界遺産の合掌造りで有名な五箇山も近くにあります。

 

 

越中の小京都と呼ばれている城端『薪の音』という里山のオーベルジュで講演会が開催されました。

『薪の音』は一日三組限定で、しつらえが何とも素晴らしく、土間には毎日使われている「おくどさん」があります。レストランのスペースに仕事を持って城端の商工会に入っていらっしゃる女性が20名ほどお集まりになり話を聞いてくださって,その後はお楽しみのフレンチの食事会です。 

皆さんとても素敵な女性で話し手が話しやすいように興味を示しながら聞いていただきました。

 

 

お食事はインターネットの書き込みでも大変評判のいい素材そのものの持ち味を生かしたお料理です。最後に「おくどさん」で炊いたご飯が一口出てきます。古い立派なお家を壊されて、欄間や柱などは生かして古民家風に作りなおされた居心地の良い空間の中でのお食事は至福のひと時でございました。

 

田畑と木立の景色を眺めながらの贅沢な朝風呂、フローリングの心地よい広々としたお部屋、調度品の素晴らしいリビング。ご館主は何もないところで…とおっしゃいますがそれが最新のトレンディな場所になっています。

 

千葉県の片田舎にいすみ鉄道という最近ブームになって鉄道ファンが押し寄せているところがあります。

そこのポスターが【ここには「なにもない」があります。】というフレーズと一両だけの電車が走っているなんとものどかなものです。

薪の音も【ありすぎる日常を離れて、何もない里山のひと時へ】とホームページには記されています。

 何もないという事は、なんと贅沢な事なのでしょう。

 また是非この何もない…を味わいに、この良さがわかるお友達と尋ねたいと思っています。