スタッフブログを見ていただけましたでしょうか?
私も皆と一緒に久しぶりに芦生の森へ入ってきました。
かつらの大木はいつもと変わらずに由良川の清らかな流れのほとりにどんと立ち、
私達を迎えてくれました。
冬を目の前にした森は一番の輝きの時を迎え、赤や黄色やオレンジに彩られ、
風が吹くとさやさやと綺麗な葉っぱを惜しげもなく散らせてくれます。
その積もった葉っぱの中を、かさこそと歩くのはなんとも贅沢な幸せな気分になります。
日本人に生まれてよかったと思えるひとときです。
でもその森が本当に荒れているのです。
これは、リーマンショックどころの話ではありません。
100年に一度の経済危機だとかいうことで、クレコスもご他聞にもれずあおりを
受けて四苦八苦しておりますが、この森の荒れ方、ひいては日本の世界の自然が
危機的な状況にあるということを考えると、人間の営みが小さなものに思われます。
この自然の変異の前には人間なんてほんのちっぽけなものだと思い知らされることが
クレコスにも起こりました。
今年の天候不順でへちまの生育が過去に例が無いほど悪く、収穫量が大きく減少しました。
へちま水のメーカーさんの話によると、熊本は取水時期の8月~9月にかけて例年の
26%しか雨が降らず予定収穫量の約三分の一しか取れなかったとのことです。
人間の力ではどうにもならない不可抗力とも言うべき天候不順による不利益を
生産者のみに負わせるべきではないと言うことで、生産者からの購入価格を例年の
倍の価格で購入したのでクレコスの原料としてのへちま水も値上げに協力して欲しい
というお話をしに、社長さんが大阪まで見えました。
社長さんの心意気に応じて、快くお受けいたしました。
この厳しい時代にクレコスとしても辛い決断ではありますが、ここは生産者を守る
ことが先決です。
一番辛いのはせっかく手塩にかけて育てた作物が天候不順でうまく育てられなかった
農家の方たちだと思うのです。
ぜひ来年に向けて頑張っていただきたいと心からエールを送りたいと思います。
さて、それぐらい貴重な年に一度しか取れない大地の恵みを一杯受けた、へちま水を
私達はたっぷり使わせていただいて、綺麗にならせていただいているのです。
自然の力と農家の皆さんの努力に感謝して使いたいものだと思います。
ちなみに、メーカーさんにストックはありますので商品供給への心配は今のところ
ありませんし、クレコスも値上げはせずに頑張りますのでご安心下さい。
のほほんご愛読の皆さま、今月は遅くなり申し訳ございません。
年に一度のオーガニックEXPO2009が東京ビックサイトで行われ、その準備と出展
に追われておりました。
何しろコンパクトな会社ですので、様々な人手が足りなくて大変です。
これで3年目になりますが、今年はちょっと今までと違って"力"が入りました。
ブース作りを、クレコスペーパーやクレメールを作ってくれている制作会社に依頼
しました。"餅は餅屋"とよく言いますが、このところクレコスをよく理解して様々
な製作物を作ってくれている仲間はやはり頼もしいです。
クレコスの今目指しているところを余すところなく表現したブース作りをしてくれました。
スタッフブログでも書いていますが、今年のテーマはずばり生産者。
へちまの飯星さん、蜂蜜の吉岡さんの実物より大きい写真が壁面を飾ります。
向かって左のパネルがヘチマ畑の飯星さん夫妻
右がはちみつの吉岡さん。
そしてその横には・・・・
『 わたしたちのひとりひとりが、本当に安心できるコスメの原料に
ついて語るとき、思い浮かべる「顔」がそこにあることを、誇りに思っています。
彼らが信じてやまないこの国の自然の力が、わたしたちの化粧品づくりの原動力です。
日本人のこころと日本人の美しさのあいだで、ずっと。』
というキャッチコピーがクレコスの思いそのままに添えられています。
何度読んでも感動し涙ぐむキャッチコピーです。
クレコスはこれからもずーっと、信じる道を黙々と歩き続けます。
そのクレコスのテーマ(生産者)の一環で、前年度のオーガニックEXPOで初めて出展
され、クレコスとご縁が繋がった天鷹酒造さんと言う日本酒の醸造元があります。
オーガニック清酒を造っていらっしゃるんです。
その尾崎社長様と次号のクレコスペーパーに載せるために対談をしていただきました。
本当にまじめにおいしいお酒造りに取り組んでいらっしゃるメーカーさんで、
実はクレコスのほとんどの商品に入っている米ぬか発酵エキスの原料の米ぬかは
こちらのオーガニック米ぬかを分けていただいているのです。
尾崎社長様には初めてお目にかかりましたが、お話が尽きずとても楽しい時間を
過ごしました。
お酒造りに対して、企業理念をしっかり持たれ、『伝統とは新しいことの積み重ねに
よって生まれるものであり、ただ同じことを受け継ぐのは伝承にすぎない。』
とおっしゃった言葉に大きくうなずいてしまいました。
クレコスも新しいチャレンジを積み重ねることによって、16年と言うささやかな伝
統を築いて参りました。
これからもこつこつと様々な原料作りにもチャレンジし、更なる発展を...と心に誓いました。
さて皆さん、オーガニック清酒って興味ありますでしょう?
11月発行のクレコスペーパーでお買い上げできるようになりますのでお楽しみに!!
一番楽しみにしているのは私かも。
実は私は、マイ箸と一緒にマイ猪口まで持って歩くほどの日本酒好きなのです。
日本酒はお肌にも良いですし、意外とどんな料理にでも合いますよ。
皆さんもマイ猪口で日本酒を楽しんでくださいね。
もうすぐ芸術の秋!!
天候不順が続いています。今年は夏があったような、なかったような...
せみの声があまり印象に残っていないのですが。
さてそんな夏の名残の日に、プライベートで新潟の【越後妻有(エチゴツマリ)トリエンナーレ】
へ行ってきました。
"トリエンナーレ"ってご存知ですか?
3年に一度、世界各地で様々な形で開かれる国際美術展覧会のことをいいます。
【妻有トリエンナーレ】は"大地の芸術祭"として2000年から開催され、
今年で4回目です。
少子化で2009年までに廃校となる約10校を活用するのが課題となっています。
過疎の村で始まったイベントに、最初は何が始まるのかと自分には関係の無いことの
ように思っていた、おじいちゃんおばあちゃん達が今ではイキイキとお手伝いをし、
元気になっています。
自分達の村の廃屋が、廃校になった学校が芸術の舞台になっているのです。
そこここの田んぼの真ん中、山奥に様々な作品が300あまりも展示されています。
760k㎡の地域に点在するものですから車でも、とても一泊二日で見て回れるもの
ではありません。
私の大阪の友人が芸術家で、彼女の友人が滞在中のドイツから呼ばれて出品したと
いう作品は、外さずに見ないといけないのと、後は興味のあるものだけを選んで
新潟の友人の車で回りました。
天気予報は雷雨。
田舎の泥んこ道を心配して車に傘と長靴を積んできてくれたのですが、晴れ女三人の
強力パワーでみごとに晴れ!!
素晴らしい作品のあれこれを、つたない言葉で表現が出来ないのですが、
「うわぁ~!!はぁ~... へぇ~... すごい!!何これ?」と連発しながら回りました。
一番感動したのは、山奥の廃校に展示されていた待ち針アート(enishi)。
おばあちゃん達が協力して17万本の待ち針を細い糸に刺しながら作られた作品で、
体育館だった天井に巨大なくもの巣が綺麗な放射線を描き、床には待ち針の畑が広が
ります。
嬉々として作業に取り組むおばあちゃん達の写真も置いてあり、なんともほほえまし
く感じました。
松澤有子さん「enishi」 パスカル・マルティン・タイユー
「リバース・シティ」
友人の友人(山口紀子さん)のアートは、同じ廃校の教室に、ドイツと新潟の新聞の
ニュースを切り抜き無数の紙縒を作り、それでネットを編み、その上に地球儀に見立
てたボールを転がすという作品。
ネットワーク社会における紙メディアの重要性を示しているそうです。
さわれるアートですので中に入ってボールを転がすとあちこちに付けられた鈴が鳴り、
世界を動かしている雰囲気で楽しいものでした。
山口紀子さんの「net works」という作品
アートではないのですが、感動したのは松之山エリアにある「美人林」と呼ばれる
ぶなの森です。
白いブナの木が、緑の葉っぱの陰影をつけながら綺麗な林を作っています。
どの方も、「きれいねぇ」と見上げながらニコニコ散策しています。
この林の中に入った人は皆ニコニコ顔になり、美人に見えるので美人林と言うのでしょうね。
「美人林」
国際交流や村おこし、観光客の誘致という目的は、2000年からの地道な努力で
充分達成できているのでしょう。
「また機会があれば違う作品も見たいね。」と言いながら帰路に着きました。
奈良の家へ戻り、新潟の友人がお土産に持たせてくれた枝豆とビールをいただきました。
そのおいしいこと!!絶品です。
自宅付近で買う新潟産と書いてある枝豆と、現地の枝豆は一味も二味もちがうのです。
種類もいろいろあります。"一人娘"に"湯上り娘"。"みかづき姫"に
"黒崎茶豆"(これが一番かな?)。"だだ茶豆"、"晩しゃく茶豆"と言うのもあります。
とにかくどれも一度食べたら忘れられないおいしさです。
たまには芸術観賞で感性を磨かなければ...と思って日常を離れて素晴らしい体験を
してきましたが、やはり毎日のおいしい食事とお酒をいただくのが私の一番の息抜き
のようです。
"芸術より枝豆!?"
でも本当に楽しかったです。
9月13日までやっていますので、お近くの方はぜひ見に行ってください。
今年を逃した方は、3年後の2012年にどうぞ。
ホームページをご覧になってくださっている貴方はお気付きいただけましたか?
クレコスの販売員募集のサイトが出来ているのです。
ここには5人のクレコスを販売いただいている、ジョイントショップ(JS)の方々が
掲載されています。
30代から60代まで、幅広くのJSさんにお取り扱いいただいています。
これをご覧になって、いろいろな方々が様々なご意見をいただきます。
概していえることは、「クレコスらしい方たちですね。」と言うご意見です。
クレコスらしいとは、どんな方たちなのでしょう。
ナチュラルなイメージ、健康的な感じ、さわやかな感じ、イキイキしている方たち、
気取らない女性、親しみやすい感じ、何より肌が綺麗そう。などなど...
嬉しいですね・・・。
そんな方たちが大好きなクレコスを周りの方たちに勧めてくださっているのです。
皆さん、自分らしい生活、生き方を大切にされています。そして、何より人が好き。
違う言葉で言えばいい意味でのおせっかい焼きな女性ではないかと思います。
私もそうなのですが、何かいいものを見つけたとき、あの人の分もこの人の分もって、
買い込んでしまうことってありませんか?
実は先日もデパートの文具売り場でかわいいA5サイズの3つのポケットのある
クリアホルダーを見つけました。イラストのデザインがとってもかわいいのです。
お値段も手ごろなので、あの人とこの人と...と18枚も買ってしまいました。
差し上げた時の喜ぶ顔が見たくて。
3ポケットのクリアホルダーです。
素敵なお店を見つけたときも、誰かに教えたくなりますよね。
今、実は行きたいお店があるのです。大阪の本社から歩いて、そう遠くない場所に
北新地の八百屋さんがプロデュースする野菜料理のイタリアンのお店があるのを
見つけて、行く前からお友達や社員を誘っています。
残念なことに予約が一杯で突然行くことが難しいのでまだ行けていません。
奈良にも蕎麦好きには知らない人はいないほど有名なお蕎麦のお店があります。
一日2組のお客様だけのお店です。
ご亭主とも長いお付き合いで20年近く通っている店ですが、お知り合いになった
大切な方は絶対に連れていきたくなるのです。
自分のこだわりで見つけたいいいものを仲良しのお友達に教えてあげる、
そんな気持ちをお持ちの方にクレコスを販売していただくお手伝いをしていただけた
らなと、思っています。
今、世の中には物が溢れています。
クレコスを置いていただいているデパートを歩いていても、本当にたくさんの商品が
並んでいます。
化粧品もフロア一杯に様々な色合いで様々なメーカーの商品が綺麗にレイアウトされ
ています。クレコスはその中の本当に小さな小さな一つにしか過ぎません。
でもそこでお買い上げくださるご愛用者の方が居られるのです。
世界中に名前を知られているブランドと一緒に並べていただいて、本当に有難い事です。
こんなに小さいメーカーでも、作り手の思いをわかってくださる使い手がいるって、
とっても嬉しいです。
それが偶然広告やネット上で知ったものではなくて、大好きなお友達から作り手の
思いを伝え聞いて、理解してお使いいただけたらもっともっと素晴らしく有難いこと
だと思うのです。
暮部は人にはもちろん、物にも"こころ"が伝わると信じているのです。
クレコスという商品に"作り手のこころ"を載せてお届けしたいのです。
どうぞ貴女もお手伝いいただけませんか?
梅雨真っ只中ですね。
本社のある大阪では雨が少ないように感じますが、九州などでは大雨の為、土砂災害
なども起こっています。皆さんがお住まいの地域はどうですか?
6月からどんどん真夏日が続いて、近年夏が長くなったなぁ...と思っています。
先日何日か新潟へ行っていたのですが、6月だというのに毎日30度を超える
カンカン照りでした。
ところで、私は夏生まれなのに夏がどんどん苦手になってきています。
年齢には逆らえず、最近では後頭部に汗をかくようになりました。
顔からもちょっと動くとどんどん汗が滴り落ちます。寝ていても顔に汗をかいています。
そこで、体にもエコにもよくないなと思いながらクーラーのお世話になっています。
寝られなかったら体にこたえるから...とか言い訳をしながらゆるくお休みタイマーに
して寝ています。皆さんはいかがですか?
暑さの感じ方って色々ですし、凌ぎ方も色々ですね。
クーラーが絶対だめな人もいらっしゃいますよね。我が家の95歳になる義母は、
クーラーには弱いのですが氷は大好きで、寝るときには氷の入ったお茶を枕元に置い
て寝ます。暑い昼間のおやつはかき氷です。よほど胃が丈夫なのでしょうね。
昔はどのようにして暑さをしのいでいたのでしょう。
クーラーや自動販売機がなかった分、人間が発生させる熱源が巷になく、緑も多く
ビルや家も少ないから風通しがよく、蚊帳を吊って窓をあけっぱなして寝ても防犯上、
大した問題も起きなかったのでしょう。
うちわで風を送り簾戸(すど)をいれ、自然の風を取り入れる工夫がされていました。
うちわと言えば、「CRECOS PAPER」の今号の表紙の水うちわ素敵ですよね。
とても手の込んだ作りで、一つ一つの工程がすべて手作りで、とてもとても人手と
時間のかかった工芸品レベルのものです。
岐阜の職人さんたちが自分たちの地域の文化を守ろうということで復活されたそうです。
最初、私は不覚にもこんな高いうちわを買う人がいるの?と思ってしまいましたが
現物を見て、またそのいわれをお聞きしてとても欲しくなりました。
長良川で鵜飼い見物の船に乗った方が優雅にも、水をくぐらせて扇いで水滴の気化熱
で涼を楽しんだというではありませんか。
「CRECOS PAPER」が発刊されてすぐに、社内の担当者に「私も買う!」と言ったの
ですが、本数が少ないので社内は遠慮して下さい!と言われてしまいました。
売れ残こって欲しいな・・・と物を売る会社の社長にあるまじき不遜な思いでおりましたら、
テレビや新聞などで取り上げられたこともあり、どんどん売れていくではありませんか!!
早々と在庫がなくなってしまいそうです。仕入れようにも、メーカーさんに今年の分
はもう一本もありませんと断られてしまいました。
残念ながら来年までお預けです。
見たことがない方がおられましたら、写真だけでもよろしければ「CRECOS PAPER」を
お送りしますよ。
うちわだけではなく同じようなこだわりの商品がたくさん掲載された、見るだけでも
楽しい冊子です。
これからもクレコスの目で選んだクレコスと同じこだわりを持った商品をご紹介して
いくつもりです。お楽しみに。
余談ですが、水うちわの会社の社長さんに「CRECOS PAPER」をお送りしたら、
早速梅酒をご注文下さいました。
こだわりの商品の輪ができていくのは楽しいことですね。