とにかく暑い夏です。集中豪雨の夏です。オリンピックの夏です。
なんだか気持ちが落ち着かない忙しい夏です。
今年は珍しく土日を挟んで5日間のお盆休みがありました。
お盆が休めて、故郷がある人は苦労して帰っても落ち着ける場所があっていいですね。
私のお盆は毎日台所との格闘です。
仏教でも、宗派によりますが我が家ではお盆の間、毎日ご先祖様に精進料理をお供え
します。
それを作るのに朝早くからおおわらわです。仏壇のある家に嫁いだ宿命ですね。
42年間、盆と正月は家を離れられません。
テレビに映る旅行に行かれる新幹線や車の列、海外へ遊びに行かれる空港の様子をい
いなぁと眺めながら、毎日ご馳走を作っています。
若いころは大変うらやましく思いましたが、このごろは暑いのにご苦労さんやねぇ...
という感想に変わってきています。
年を取った証拠でしょうか。
家におりますので、三度の食事や来客などの食事を作ったり、日ごろしないところの
掃除をしたりという家事の合間に、ほっとして自分の部屋でクーラーをつけて、本を
読むのが唯一の楽しみです。
この頃女性を書いた本を何冊か読みました。
『女性宰相待望論』と『賢い女性が二人いると会社は伸びる』という本です。
オリンピックも今回は女性が大活躍でしたね。
平成は女性の時代だといわれています。
昭和は戦争があって男性の時代、大正は大正ロマンという言葉があるように女性の時
代、明治は維新や戦争で男性の時代、というように交互に時代が変遷しています。
という事で,この仮説によると平成は女性の時代なのです。
さて、今大変楽しく読んでいる小説に宮本輝の『にぎやかな天地』という本があります。
最近宮本輝が面白くて、色々読み漁っていますがこれは特に面白く皆さん読んでみて
ください。
発酵食品のお話です。
日本の発酵食品を残していくために豪華装丁の本を作ることを依頼された青年が、
様々な食品に出会う中で成長していくお話です。
彼はまず一番身近な糠みそに目を付けて、おばあちゃんが漬けていた通りの方法でぬ
か漬けを作ります。
そして「この糠の中には、何兆個もの酵母菌が頑張って働いて、サケの頭も分解して
しまうんや」という事に気づくのです。
和歌山の湯浅のお醤油、琵琶湖の鮒ずし、枕崎の鰹節など様々な食品を何百年も前か
ら発酵菌等の微生物を利用することによって、おいしい、体にいい食品にしていく技
術を継承していくための本作りに仲間のカメラマンや、本を依頼した老人、料理人、
あるいはおばあさんの縁で出会った女性などを絡めながら面白い話が進んでいきます。
まだ読み終えていないのですが、本当に面白い小説を読んでいると、電車も乗り過ご
しそうになりますし、上下巻の下巻に入ると、終わるのがもったいなくなってきます。
早く読みたいし、終わってほしくないし複雑な気分です。
日本の原料を使ったクレコス化粧品を通じて日本の伝統文化、自然を次の世代に伝え
ていきたいと考えている私としては、大好きな鮒ずし(くさいという人もあります
が)という熟れ鮨とともに、この面白い小説に登場する、糠づけ(たまにきゅうりの
糠づけをたくさん作って会社に持ってきます)、本物の醤油、本物の鰹節を日本の奥
の深い伝統食として伝えていきたいと思います。
そのためには、まず私がそれらを使ってきちんと手を抜かないお料理をしないといけ
ませんね。
頑張ります!!
(鮒ずし)
66歳の誕生日を目の前に、フェイスブックなるものを始めました。
こわごわやっています。
人様から送られてくるメッセージを読ませていただくのは、別の窓から世の中を覗い
ているようで大変楽しいものです。
毎日日記のように、起床した時間から始まり、その日の体重計まで載せてくる人もあ
れば、硬い話題に終始する人、子供さんのかわいい様子を知らせてくれる人。
またお仕事の様子が手に取るようにわかる人など、なかなか楽しいものがあります。
ただ、私のUPする物はこわごわで、必死で写真とメッセージを探して書いています。
只今友達49名。
その中で、ゴーヤ友達が出来ました。
なかなか実を結ばない会社のゴーヤの様子や、自宅で出来たかわいいゴーヤの様子な
ど写真とともにUPしますと、『大丈夫、そのうち実が出来ます』と励まされ、
『出来ました!!』
と載せるとよかったと喜んでくださいます。
このお二人は、大きな会社や店舗をなさっていた男性で、今は各種団体などのお世話
などをしながら、フェイスブックを楽しんでいらっしゃいます。
ゴルフや、シーカヤックの様子、お庭の手入れの様子、いろんな講演会に出かけられ
たご報告など、今まで第一線で活躍されていた方は、やはりセミリタイアされてもす
ごく行動的で、これは負けていられないなぁという気になり元気をいただきます。
また、クレコスと一緒に『熊と森の水』を作っている、障がい者福祉施設ソラシード
の施設長さんも実にマメにUPされ、その中で特に利用者さんの画伯?の絵がUPさ
れるのですが、のびのびとした楽しい絵で拝見するのが楽しみです。
でも私、本当は、仕組みはよくわかっていないのです。
どうしてこんなことが出来るのだろうと思いながら出来る範囲で使っています。
それにしても世の中はこんなに短い期間でどうしてこんなに色々なことが進んで、変
わってくるのでしょう。
私が携帯電話を持ったのはとても早くて、今から20年位前で、電話を掛けるだけの
ものでしたが、本当に便利になったとびっくりしたことでした。
今のスマートフォンは、パソコンを持って歩いているのと同じような機能があるので
すものね。
驚きです。
後20年たったら私は86歳!!
より進んだ携帯電話を使いこなせているでしょうか?
乞うご期待!!
新潟の阿賀野市にある五頭山のふもとに、障がいを持った方たちの働く素敵な場所が
出来ました。
『あおぞらソラシード』といいます。
『あおぞらポコレーション(指定障がい福祉サービス事業所)』の兄弟施設です。
ここで、天然リネンウォーター『熊と森の水』の本格的な製造が始まります。
すでに昨年のap bank fesなどで試験的に発売済みですが、大変好評で本格的に製造
することになり、立派な施設が出来上がりました。
クレコスが関わって始まった事業ですので、ご招待を受け開所式に行かせていただき
ました。
森の中にある、すてきな施設でヤギのポコとシードもいます。
地域の資源を生かすという事で、越後杉の間伐材から水蒸気蒸留をし、良い匂いの水
を作り出し、消臭効果のあるお部屋のスプレーが出来上がります。
かわいいデザインも好評で、東京のお店にも並ぶような素敵な商品になりました。
「わーっ、かわいい、良い匂い、これなら安心で使える素敵な消臭スプレーね。」
と手に取ってもらって、
「こんないいものどこのメーカーのものなの?」
「すごいね、これが障がいを持った方たちが作っているなんて!」
と思ってもらえるような、一般品に勝るとも劣らない商品が理想です。
それが本当の福祉雇用につながり、障がいのある人もない人も共に生活できる場を作
るという事になります。
また、この商品が売れていくことによって、使い道がなく始末に困っていた日本の間
伐材が役に立って、森の手当てがされ、維持されることになるのです。
クレコスがお手伝いできることは小さな事かもしれませんが、一つの布石になり、皆
さんに発信することによって森のことも福祉のことも一歩でも前へ進むことが出来る
のです。
クレコスにはいのちの森倶楽部という組織があり、10年以上様々に森に関する勉強
をしてきました。のほほんでもたびたび色々な活動を紹介させていただいてきました。
これからはこの活動を、日本の間伐材の現状を考えることを中心にクレコスいのちの
森倶楽部基金として、広く呼びかけをし活動していきたいと思っています。
ご興味のおありの方はお問い合わせください。
また、新潟のソラシードで蒸留してできた水は、クレコスの化粧品にも使われます。
という事は、クレコスの商品がたくさん売れると、森のことにも福祉のことにもお役
立ちが出来るという事ですね。
ぜひ皆さまたくさんお使いくださいませ。
ご愛用者の方や、販売をしてくださっている方たちと新緑の奈良を歩いてきました。
小雨が降ったりやんだりのあいにくのお天気でしたが、木々の緑がきれいで心地よい
散策です。
まずは奈良といえば大仏さん。
ご案内の東大寺の方に詳しくお話を聞きながらの特別拝観です。
特に圧巻は大仏様のお座りになっているとこ。
連弁の台座の上に上げていただきました。
そこから見上げる大仏様の大きいこと!!
今から1300年も前に、人間が下から見上げるだろうという事を計算に入れて、バラン
スを取るために、頭は大きく作られているそうです。まずは大仏様を作ってから、本
堂を立てないと入りませんよね。
その木造建築の屋根だけで何千トンにもなる重い建物を、この程度の柱で支えられる
のかしら?
瓦一枚が15キロ、それが15万枚以上?
重さ数千トンとか!!大丈夫?
そんなに重い屋根で。
でも大仏様の体重も250トン!
平日でも一日1万人の入館者が来られるそうです。
さすが大仏さん、全てにわたってスケールが違います。
奈良にお客様が来られるたびに、お連れしているのですから何十回も拝んでいるとは
思うのですが、そのたびに感動します。
奈良公園を歩いて、春日大社へ。
こちらも宮司さんのご案内で特別参拝をお願いしました。
お祓いをしていただき、玉ぐしを供え、二礼二拍手一礼の作法通り参拝し、クレコス
の皆さんが幸せに暮らせますように...とお祈りしました。
後で宮司さんから、
「春日大社は国を守る神社なので、世界平和と日本の安寧をお願いするところです。
こうお話しすると、みんな先に言ってくれればいいのに...といわれます。」
と笑っていらっしゃいました。
和やかな時間でしたが、とても大きな気というか、自然というか悠久の時に包まれて
いる心地よい空間がそこにありました。
全員が気持ちが洗われたようなすがすがしさと感動を持って、いざ腹ごしらえへ!!
奈良でミシュランに載った"清澄の里粟"の奈良町店で夕食です。
ここは三浦さんというご夫婦が、自分たちで畑を作られ、奈良野菜を種から栽培され
おいしくお料理として出してくださるお店です。
テレビや雑誌ですっかり有名になられましたが、クレコスも様々なかかわりがあり、
時々寄せていただきます。皆おいしいお野菜と、大和牛に大満足。
翌日は興福寺で様々な仏様や阿修羅像を拝観し、昼食はまたまたミシュランに載った
蕎麦どころ"玄"へ。
100%の蕎麦の細さと味に大満足。
蕎麦がきと蕎麦湯も体験したことがないほどの美味に感激しきりです。
後は奈良町の風情を味わいながら、お土産を求めました。
クレコスが生まれ育った町奈良。
その特別の奈良と美味しいものの旅、奈良の魅力を知り尽くすために5年計画であちこ
ち旅行します。
来年は法隆寺へ行く予定です。
皆さんもお気軽にご参加下さい。
全国的なニュースで何度も取り上げられ皆さんご存知とは思いますが、若者の街から
大人の街へ変身した渋谷にヒカリエという大きな商業施設が出来ました。
そのB1にお化粧品のフロアがあります。
その一角に白木で出来た素敵なオーガニックコットンのお店『天衣無縫』さんが出店
されました。
あちこちのデパートに出店なさっていて、オーガニックコットンのタオルを中心に、
同じコンセプトのクレコスを一緒に販売してくださっています。
おかげさまでヒカリエにも置いていただくことが出来ました。
それにしてもやはり東京はすごいですね!!
人の数がけた違いに多いです。
また新しいもの大好き、きれいなもの大好きでたくさんの人々がヒカリエに来られて
います。
本当にどのお店もきれいで素敵なものばかりで、とても幸せな気分になります。
その中にクレコスも仲間に入れていただいてとても幸せです。
さてそのオープンのお祝いに行ってきました。
せっかくなので、『天衣無縫』でクレコスの販売を手伝ってくれている友人と久しぶ
りに東京に泊まることにしました。
いいところで安く泊まれないかと探し回ってくれて、なんと一泊30,000円以上
はするフォーシーズンズ椿山荘に、ビジネスホテル並みのお値段のキャンペーンを見
つけました。
これはすごいとウキウキホテルへ。
さすが一流は違います。
まずホテルマンが洗練されています。
かけてある絵、置いてある調度品がすべて本物の年代ものか、大作。
田村能里子さんの絵がシリーズで壁面にあります。
赤の絵の具がとても素敵な雰囲気を醸し出しています。
ロビーや廊下の展示品を見て歩くだけでも、心が満足します。
また、2万坪を有する庭園は山縣有朋公爵の命名で、広い庭の一角には平安前期の作
といわれている三重塔が広島から移築されています。
平清盛が第一回の修復をしたとか。
お庭を散歩するとここが東京の真ん中であることを忘れてしまうような深山幽谷の雰
囲気で、タヌキも住んでいるそうです。
もうすぐ蛍が飛ぶらしく、蛍の幼虫は桜の散るころの雨の夜、水中から陸へ上がりそ
れからの一日の平均気温の累積が500度になった時に飛び始めるそうです。
不思議ですね。
それにしても、東京の真ん中でこれだけの庭園があるとは驚きです。昼間の大人のヒ
カリエの最新の施設と、夜の落ち着いた大人のラグジュアリーなホテルにとても満た
された一日でした。