早くも夏の暑さに突入していますが、先月はインフルエンザがはやっていましたね。
インフルエンザは冬の病気だと思っていたのですが...
世界が飛行機で繋がって狭くなればなるほど、病気も早く広まります。
医療の行き届かない貧しい国にウイルスが飛んで行ったならどうなるのでしょうか。
今年、クレコスの井戸が掘られたインドの南部のタミル・ナードゥ州ナマカル地区
ジャンティ村はとても貧しい地域でエイズが蔓延しているそうです。
働く場所が無くて母親が売春にいきエイズになる、そして父親に移る、生まれてくる
子供は必然的にエイズ。と言うまさしく貧困のなせる悪循環を繰り返しています。
父親は、家を捨て残された母子が途方にくれているという人の多い村で、国が母子の
収容施設は建てたのですが井戸が無かった。そこでクレコスの井戸をその村に掘って
いただいたのです。
現地に行ってこられたアジア協会アジア友の会の村上事務局長のお話によると、
子供達は自分が大人になるまで生きていられないと言うことを知っていて生きる希望
もなく、暗い顔をしているそうです。
村上さんは牧師さんですから、生きると言うことの大切さを教えてこられたそうです
が、なんとも悲しくなるお話です。
どんどん経済発展を遂げるアジアの諸国の中で、インドはIT革命で同じ国の一部の人
は巨万の富を築き、奥地の子供たちはエイズに苦しんでいる。これが悲しい現実なの
ですね。
日本は格差社会になった、職がないといいながら、まだまだ豊かなのだと思います。
でもなかなか、その豊かさの中から"おすそ分け"する精神が生まれてきません。
ボランティアってなんでしょう?
私は時間でもいい、労力でもいい、物でもお金でも...自分で全部使わずにちょこっと
"おすそ分けする"ということではないかと思うのです。
昔の日本の家庭はめずらしい到来物があると、お隣さんやお向かいさんにおすそ分け
に持って行きなさい、と言われて子供がお使いに行ったものです。
おすそ分けっていいですよね。
嬉しい気持ちもおすそ分けすると、聞いた皆が幸せな気持ちになります。
悲しい気持ちは親友に話すと、悲しみが和らぐようになります。
物でも心でも時間でも分け合うと皆が幸せになれるんですよね。
どんなボランティアでもいい、ちょっと取り組んでみませんか?
スタッフブログにも社員が書いていましたが、今回は日本熊森協会さんとご一緒に
植樹に行ったお話です。
兵庫県の山奥ですが、数年前に比較的人が観光に来るようなリンゴ園で熊が出たと
いうのです。山の実りが凶作で餌を失ったクマ達が、一ヶ月間毎晩出没しりんごを
一万個以上食べてしまったそうです。
頭にきた農園の関係者は熊を皆殺しにする!!と息巻いたそうですが、なぜ熊が
りんごを食べに危険を冒してまで里に下りてきたかに気づきます。
そこで、様々な経過の後、熊森協会さんと熊の餌になるどんぐりの山を作ろうという
活動をされているのです。
そうですよね・・・熊にしてみたらひょっとしたら殺されるかもしれないような
人里に食べ物を探しに来たくないですよね。
山に昔のようにお腹がいっぱいになるぐらい木の実がなっていたら・・・幸せなのですよ。
より豊かになる経済活動のために木の実がなる木を切って杉やヒノキを植えて
熊を困らせたのは人間なのです。
今、日本の山はほとんど杉、ヒノキになってしまいました。
その山を放置してもとの雑木の自然の山に帰すには100年近い月日がかかるそうです。
そのスピードを少し速めるために熊森協会さんは山をトラストで買い、杉、ヒノキを
切りどんぐり等の雑木を植えるという大変な仕事をされています。
その純粋な心と黙々と活動に励まれるメンバーさんの姿には頭が下がる思いです。
さまざまな活動には困難が付きまといます。
必ず妨害が入ります。それにもめげず、立ち向かい、寝る間も惜しんで活動される
森山まり子会長はすばらしい一本筋の通った、まさしく自立している女性のお手本の
ような方です。
今、日本の奥山に住む狼、熊、鹿、猪などの野生動物たちは、住処を失い、飢え、
中には絶滅の危機にいるものもいます。
山だけではなく、化学物質の汚染で広大な海に住む海洋生物の体にも
異常が発見されています。私たちが「進化」と呼ぶ文明の発達は、同じ地球上の
他の生き物の犠牲の上に成り立っているのです。
この大切なことに気づくように、熊が危険を冒して出没してくれているのかもしれません。
このままでいくと人類が絶滅してしまうようなことになるよという警鐘なのです。
ちょっと立ち止まって考えませんか? 自然の大切さを。
私たちクレコスは、"クレコスいのちの森倶楽部"という会を立ち上げています。
自主運営の組織です。今回の植樹は、その倶楽部の会員の中から28名で参加させて
いただきました。
あなたもご一緒に活動しませんか?
メールをいただきましたら入会案内その他お送りします。
まだまだ小さい会ですが気持ちの通い合った会にしていきたいと思っています。
クレコスは一つのキーワードを『日本』としてきました。
日本には古くから自然を崇拝する慣習があります。
山に木に、神を感じ大切にしてきました。
私の住んでいる奈良には、三輪明神といって山が神様の神社があります。
日本各地にある、産土神は、大きな森を持ち、火事や地震が起きた時などに土地の
人々を守ってきました。
私たちは神道の信者ではなくても神社に行くと、鈴を鳴らし手を合わせることを母
から教わりました。
暮らしの中に自然を崇拝する心を小さいうちから自然な形で母から子へ教えられて
いる民族ではないでしょうか?
それを次の世代に伝えていく使命が私たちにあります。
それは私たちが母から教わった、さまざまな"日本のこころ"なのです。
本当に大切にしたいものですね。
娘夫婦やその友達たちに誘われて、初めて韓国へ焼肉を食べに行ってきました。
大阪からたった2時間でソウルへ着くのです。飛行機は一杯の人。
ウォンが安いからお買い物に行く人が多いのでしょうか。
私はブランド物より食い気が専門です。
まず一日目は豚の焼肉、翌朝はあわびのおかゆ。お昼は石焼ビビンバ。
夜は本格焼肉に冷麺と、韓国料理尽くしで朝昼夜とどっさりキムチがつきます。
もう一年分ぐらいのお肉を食べた感じでした。
ミョンドンと言う繁華街には若者達が溢れ、お店からはみ出した品物、
道の真ん中にずらっと並んだ屋台、生活の活気に溢れています。
ほとんどが若い人たちの洋服と化粧品です。
特にBBクリーム。どこを見てもBB一色です。
そして買い物客に日本人の多いこと!!
100年に一度の恐慌はどこの話かしら...と不思議になるくらいです。
帰りの飛行機の機内食はかわいい松花堂弁当です。
それについていたチラシに面白い記事がありました。
奈良時代に編纂された『風土記』に「水田で米を作れ、畦道には大豆を植えろ」
という記述があるそうです。
日本人は千年以上も前から米と大豆を食べていたということです...と言う記事を
読んで、思わず!!
『そうなのよ!!だからクレコス!!』と叫びそうになりました。
クレコスの最初の商品開発の理念は、日本人はお米を食べる文化で遺伝子が築か
れている、農耕民族としての遺伝子に合った化粧品を作りたい!!
と言うところから始まりました。
だからクレコス化粧品は、米発酵エキスと大豆が主要原料です。
大豆100グラムの栄養成分は、その33%がたんぱく質で牛肉のそれは18%
程度らしいです。
栄養的にもまさり、植物性と言うことで人間にはとても大事な栄養素です。
玄米に、大豆で出来た味噌汁、大豆を発酵させた納豆、米糠に漬けた野菜を食べ
ていれば、日本人には一番体にいい食べ物といえるでしょう。
気候風土で食べ物が違うのは当たり前。それが身土不二(その土地でできたものを食
べる)と言う考え方です。
韓国の人には、焼肉とキムチが体質に合っているのでしょうね。
"郷に入っては郷に従え"で楽しく焼肉をいただいてきましたが、
やはり私は糠漬けで白いご飯とお味噌汁が一番のご馳走です。
と言うことで、やはり『BBクリーム』より
『クレコス』と言う"手前味噌"なお話でした。
先日、アジア協会の評議員に入れていただき、会議に行ってまいりました。
アジア協会はクレコスが社会貢献活動の一環としてアジアに井戸を掘っていただいて
いるところです。
アジア協会の活動は、10、11月のカンボジア旅行記にも書かせていただいている
のでご存知だと思います。
20人ほどの理事さんや評議員さんがお集まりでしたが、皆さん大変熱心で積極的に
意見交換をされていました。
60~70代の方が多いとお見受けいたしましたが、皆さんエネルギッシュです。
それぞれが第一線での仕事をやり終え、まだまだエネルギーがあまっているので人の
お役に立ちたいとお考えになりボランティアをなさっている...といったところでしょうか。
議題は『若い会員をどのようにして増やしていくか』と言うテーマです。
若い人たちはお金は無いし興味のあることや情報が多すぎて、ボランティアに対して
の意識は低いようです。
私も自社に置き換えて、若いご愛用者も増えてほしいなぁと思っておりますし、所属
しております商業界や、中小企業同友会などでも若い会員を増やすことが大きな課題
になっています。
その日は様々な意見が出ましたが、やはりホームページの充実と言うことが大きな話
題になりました。
今どき辞書は要らないネットがあれば...と言う感じで、私のような年齢でも何か分か
らないことや調べたい事があれば、まずパソコンの前に座ります。
ましてや若い人たちを仲間に入れようとすればまず見やすく、楽しく入りやすいペー
ジ作りは大変重要な課題になります。
2時間ほどの会議でしたが、終了間際にある方から、「何でそんなに若い会員を増や
そうと思うのか」と言う意見が出ました。
若い人たちはだんだん少なくなってきている、反対に60才以上の人はどんどん増え
ている。団塊の世代が退職し時間が余っている人たちが沢山いる...そんな人たちに会
員になってもらう方が簡単ではないか...と言う意見でした。
なるほど!こういう発想もあるのかと感心しました。60~70代が多くいらっしゃ
る会であればお仲間を増やすのに、友達に呼びかければいいのですから一番やりやす
い方法ですね。年齢的に価値観の違う人たちに対して様々なことを説明するのは大変
ですが、時代を共有した人達だと話も早いし理解も得られやすいです。
ただ、クレコスに於きましてもお使いいただいている方が60歳前後が多く、社員も
60代では20年後30年後に会社は存続しません。
企業は30年が寿命と言う説もありますがそれでは困るわけで、今30代の社員に頑
張ってもらって50年、100年納税をし続ける会社にすることが何よりの社会貢献
だと思います。
クレコスの母から娘へと言うコンセプトはそういう意味もあるのです。
いのちは脈々と続きます。さまざまなボランティアをする会社であるという企業風土
も次世代へつなげて行きたいことの一つです。
2月はわりと好きな月です。
寒いのは苦手なのですが、厳しい寒さの中に春の兆しを探すのが楽しいです。
まず節分。
立春と言う言葉は、大寒を通り越した喜びが立つ春と言う表現に溢れていますね。
まだまだ寒いのですが、少し朝の明けるのが早くなってきたような気がします。
この月、新潟や岩手など北の方角へ行く出張が入っていて、行く日だけは何とか
雪が降ったり風が吹いたりしませんようにと祈りたい気持ちなのですが、
雪を見たいと思う気持ちもあるのです。勝手なものですね。
東北と大阪では、そりゃもう寒さが違います。
大阪生まれ、奈良住まいの私といたしましては雪を見るだけで喜んでしまうのですが
住んでいらっしゃる方は大変でしょうね。
新潟とはご縁が深いのですが一年のうちの半年近くを雪の心配をしながら暮らす
県民性があるように感じます。
じっと耐えているというか、雪の下で芽を出す準備をしているような我慢強い気性が
あります。新しいものに対して慎重で、なかなか飛びついては来てくれませんが逆に
一度気にいると、とことん付き合ってくれるというようなところがあります。
新潟の方達が日常使う「せぇつねぇよねぇ」と言う言葉があります。
「切ない」と言う意味なのですが、私達の感覚だと「切ない」というのは耐えられな
い寂しさとか辛さのように思うのですが、もう少し軽い意味でしょっちゅう使われて
います。
その土地の言葉と言うものは面白いものですね。東北と沖縄の人が喋ると外国人同士
が話すぐらい意味が通じないと思います。以前、仕事で与論島へいったことがあります。
電気が通ったのが昭和40年代だと聞いたと思うのですが、それぐらい開けるのが
遅かった日本の離島なのでしょう。土地の人の言葉はまったくわかりません。
何か一つだけでも覚えて帰ろうと思った私は『私はあなたが好きです』という言葉を
教えてと頼みました。
なんとびっくり!!『みったん はーみん しゃい』と言うそうです。まったく意味不明。
日本って縦に長~い国ですね。
真ん中あたりに住んでいる大阪人としては、大手を振ってどこへ行っても日本共通語
になっている大阪弁で喋り捲ります。
大阪弁は汚い言葉の代表のように言われますが、そんなことないですよ。
タクシーに乗って降りるときでも必ず『おおきに!』と言って降りますし
『まいど!!』と言う言葉もよく使われます。なんとなく言葉がまあるい感じがしませんか?