皆さん、奈良の唐招提寺はご存知ですか?
鑑真和上が奈良時代に日本に仏教を広めるため、荒海を超え中国から何度も
失敗を繰り返しながら、やっとの思いでたどり着き、学問所を開かれたお寺です。
その後お寺は徐々に廃れていき、鎌倉時代に覚盛上人が中興の祖として立て直した
という事です。その覚盛上人が修行中に蚊に刺されているのを見かねて弟子の僧が蚊を
たたこうとしますが、「蚊に自分の血を吸わせるのも施しである」と言ったと伝えられ、
その後亡くなってからこれを聞いた法華寺の尼僧が、せめてうちわで蚊を追い
払ってくださいと、可愛いハート形の団扇をその墓前にお供えになったことが
始まりだと言われています。
さてそのかわいいハート形の団扇ですが、5月19日に鐘楼の上から、
撒かれるという一大イベントがあります。すさまじい争奪戦になり、
けが人がでてはという事で撒かれるのは一部だけで、今は抽選券を朝早くから
配られ、抽選で当たった人がいただけるという何ともありがたいうちわなのです。
今年は、残念ながら雨のため鐘楼からまかれる団扇も儀式だけとなりました。
私もいただいて来ました。
私には特別に団扇の券も入場券もお抹茶券も事前に送られてきたのです。
すごいでしょう!コネを使ったのではなく努力のたまものなのです。
唐招提寺の金堂は平成の大修理で2000年から大がかりな解体修理が
行われました。もちろん文化財ですのでお国からお金は出るのですが、お寺でも
ご寄進を集めなければなりません。その手段として、10数年前から春秋に
写経が行われました。一日200人限定で、鑑真和上のおわします御影堂の
東山魁夷画伯の襖絵に囲まれての素晴らしいシチュエーションでの写経です。
この写経に何回も色々なお友達を誘って参加させていただきましたので、
そのご縁でうちわまきも観月会もご招待をいただけるという次第です。
6月に行われます鑑真和上1250年の法要のご招待もいただいています。
奈良に住まいをして、ちょっと周りを見回しますと素晴らしい事が沢山経験できます。
6月末には法華寺で象鼻盃という行事があり、ハスの葉に日本酒を注ぎ、
その茎の下からお酒をいただくという何とも風雅な変わった行事です。
これはお酒好きの私としては見逃せない行事です。
唐招提寺のうちわは、魔除けの祈願がなされ、象鼻盃でいただくお酒はハスの
エキスと合わされて不老長寿の言い伝えもあり、はてさて私はいくつまで
元気で働くつもりなのでしょう!!
最近、新しいボーイフレンドが出来ました。
二つ年上のアグレッシブな素敵な男性です。
前から様々な勉強会や会合で出会い、お名前とお顔はよく
存じ上げていたのですが、お互いに気になる存在?
だったらしく最近飲み会に誘っていただけるようになりました。
プロフィールをご紹介します。ある全国的な大きなギフト会社の社長さんでした。
小さい時にお父さんをなくされ、苦労をされて大学を出てお勤めされ、
何もわからないところからの出発で、社長にまでなられた立志伝中の人物です。
実際は気さくな大阪のおっちゃん(失礼!)で、お庭農業に、ゴルファー、
落語家に様々な会の役職等、お仕事をやめられてからもお忙しくして
いらっしゃいます。
その大阪では超有名人の男性が、私のことを非常に気にいって
お褒めいただいた『もの』があります。
それは漫画で描かれた暮部恵子の自叙伝『紫つむいで』です。
一部の皆様にはお手元に届いているかもしれませんが、実はクレコス発売
20周年を迎えるに当たり、記念に漫画自叙伝を発刊いたしました。
5巻に分かれていて今2巻目まで出ています。
それをお読みいただけますか?とその男性にお渡ししたところ次のような感想が
メールで来ました。
「同封してくれていた「紫つむいで」今朝お布団の中で読みました。
このボリュームならすぐ読めると思っていましたが、読めばすごい
内容深いボリュームでかなり時間がかかりました。
「えっ、これで切ったらあかんやん、どないなっているの?」
と失望しましたが、まだ続きが出てくることがわかりました。
これは、人生の半生記としては、独特の深みがある本です。
女房や娘や孫に読ましてやろうと思います。素晴らしい!次が楽しみです。」
というものでした。うれしくて感激です。
そして先日、古希の祝いを友達10人でしてくれるから、暮部さんおいで...と
呼んでいただき「その時漫画の1,2巻を持ってきてくれますか?」と
おっしゃって下さいました。「はい、喜んで!」です!
自叙伝は自己満足の世界で...というご批判を甘んじて受けるとしても、
文字で書かれたものより、漫画の方が読み物として大変面白く気軽に
読んでいただける物になると思います。
戦後すぐのことが歴史の勉強のようによくわかります。
と言うお便りをくれる若い人がいたりするととても嬉しいです。
漫画を描いてくださっている先生が、いろんな自叙伝を書きましたが
久しぶりに主人公が一人で歩きだすんです。とおっしゃっていました。
これはきっといい漫画になります!!と張り切って書いていただいています。
みなさんの中で読んでみたいと思われる方は、どうぞお電話なり
メールなりいただければ、すぐにお送りします。
ただし2巻まで。3巻目はもうすぐ。5巻目は20周年記念式展をさせていただく
11月に仕上がります。お楽しみに。
3月は、健康博覧会への出展、高島屋でのナチュラルビューティスタイル展への
出展などイベント続きで忙しい毎日です。
それに伴い製造も出荷も大忙しです。そこに助っ人が登場しました。20代の元気な男性です。
兄弟二人で昼からのパートの仕事に来てくれることになりました。
昼からだけ?20代で?元気なのに?大丈夫?と思われることでしょう。
実は、Jリーグ入りを目指すサッカー奈良クラブのメンバーなのです。
奈良クラブは関西サッカーリーグに所属していますが、まだプロの選手はいません。
皆午前中は練習に励み、午後から働き、土日は試合という生活をしているそうです。
そこで平日の午後からだけ働ける奈良の企業が採用の協力をするのです。
クラブの売り言葉は『体力、協調性、マナーにすぐれた人材です』という事。
まずは、クレコスも協力企業に仲間入りした上で、仕事をしたいという兄弟と
面接をしました。
二人とも、大学までずっとサッカーをやっていて、そのままプロを目指して
奈良クラブで頑張っているという事です。
兄弟共にさわやかなスポーツマンという雰囲気の青年で、笑顔がかわいいです。
お兄ちゃんの剛君は3月から来ていて、弟さんは4月からです。
おばさんたちの指示に従って、発送の仕事や製造の仕事をしています。
サッカーには詳しいとは言えない私ですが、がぜん興味が湧いてきました。
月曜日には、
「昨日の試合はどこ?勝ったの?何対何?」
と聞くようになってきました。
名古屋グランパスと試合をして、2-1で負けたと聞いたときは
「よく頑張ったね」
と言ってしまいました。(名古屋グランパスって強いんでしょう?)
私は新潟へよく行きますが、あちらでは県民挙げてのアルビレックスファンで、
ビッグスワンという大きな競技場があり、オレンジ色がチームカラーで、
試合があるときなど、ビッグスワンの周りがオレンジ色になります。
奈良クラブはまだ、正式の競技場もなく事務所も『遊中川』という雑貨で
全国的に有名な会社の中に間借りしている状態ですが、
支援する奈良の会社も増えてきました。
奈良県民にかわいがられて、奈良挙げて応援できるようなクラブになってほしいですし、
まだまだ強くなって頑張ってJリーグに昇格してくれたらいいなと思います。
会社にポスターを張っていますが、大きく『奈良 愛』と書かれています。
クレコスも奈良へ引越しをし、社員も皆、より奈良が大好きになってきました。
これからも色々と奈良からの発信をしていきたいと思います。1300年の歴史と
『大和は国のまほろば...』という文化を大切に化粧品と共にお伝えしていきます。
普通二八(にっぱち)月と言ってお商売をしている人にとって二月は暇で売り上げが
上がらず、ありがたくない月です。それが今年の二月は売り上げが上がったか
どうかは別にして、私にとっては目の回るような忙しさでした。
まずは東京ビッグサイトで開かれたギフトショーの奈良県のブースに出展させていただきました。
すごく大きな展示会で3日間で
196,000人余りの人が来場され
たようです。
あまりに広すぎて全部見ることは不可
能かも...奈良県のブースは比較的静か
なところにあったのですが3日間立っ
ての応対で足がぱんぱんで、3日目は
歩くのも嫌になるくらい...。
でも67歳にしては、何とか頑張りま
したよ。
そして、帰って来てからすぐ、すでに開催中の阪急百貨店の催事の応援に4日間行きました。
デパートですので、立って店員さんと同じネームプレートを付けてお客様に応対し
ます。ちゃんと入店研修も受けましたよ!
ご愛用者の皆様にお葉書でお伝えしていましたので、応援方々見に来てくださる皆様
や、クレコスをご存じなくても健一自然農園のお茶と一緒の販売ですので、試飲に立
ち止まってくださる方が多く、たくさんの人にお話をさせていただきました。
次回、5月7日から同じ阪急うめだ本店7階「お茶を楽しむギャラリー」で催します
ので、皆様もぜひお気軽にお茶を飲みにいらっしゃってくださいね。
また大雪のバレンタインデーには新潟へ出かけました。クレコスと一緒にお仕事を
させていただいている『特定非営利活動法人あおぞら』さんの10周年記念式典
へのお招きです。
このような活動を10年間続けてこられ、利用者も増え随分りっぱな施設にされた
ことに深い敬意の念を表します。そしてクレコスがお手伝いしたことを生かして、
化粧品製造工場の認可も取られ、これからは様々な原料の抽出や、安全なリネン
ウォーター、虫よけスプレーなどの製造にも取り組まれます。利用者の皆さんは、
それぞれの障がいを持ちながら、それぞれの持ち場で『楽しく働き楽しく暮らそう』
をモットーに生き生きと活動していらっしゃいます。
施設で働いている青年で絵がとっても上手な画伯がいて、似顔絵を描いてもらいました。
私と副社長です。ほのぼのと素敵に出来上がりました。
式典では、来賓のご挨拶をさせていただきましたが、本当にひょんなことから生ま
れた袖触れ合う縁を生かし、お互いにとっていい仕事が出来るように切磋琢磨してい
きたいものです。
二月は逃げるというくらい早く過ぎるといいますが、駆け足に過ぎて行った充実し
た一ヶ月でした。
東京ビックサイトで開かれたギフトショーに出展しました。
ビックサイト全体を使って行われる非常に大きな展示会です。
3日間で20万人が訪れたそうです。
一日7万人近い人が電車に乗って会場を訪れるのはびっくりですね。
クレコスのブースは今回2か所ありました。
奈良県の「トラディショナルモダニティ」というところに
10社が出展したのですが、その一つに選ばれました。
もう一つはクレコスの独自ブース。
こちらは4月に発売予定のクオンのかわいい商品のご紹介です。
手作りの木箱の上に並んだお菓子のマカロンのようなグロスに
若いお嬢さんたちはかわいい!!と歓声を上げてくれます。
リップバームとUVとBBパウダーも並んでいます。
商談会で今後お取り扱いをしていただけるお店とのお話を
させていただきます。
クオンは今まで商品数が少なかったので、新商品の発売を
楽しみにしていただいているようです。
奈良のブースは、比較的訪れる方も少なく落ち着いた大人の
雰囲気です。
日頃奈良の会社さんとあまりお付き合いがないのですが、
出展の10社の中に靴下を製造していらっしゃる会社が、
何社かあります。
クレコスの商品をお取り扱いしていただいている、
益久染織研究所さんもご一緒でした。
100年無農薬を売り言葉に、中国で作られたオーガニック
コットンの商品を展示されていました。
もう一つ気になったのは、『やたがらす』という銘柄のお酒を
作っていらっしゃる北岡酒造さん。吉野の造り酒屋さんです。
そこにあったのが、『さくらさらさら』というリキュール。
八重桜がかわいいボトルの中に入っていて、とても愛らしいです。
思わず注文してしまいました。
はて私は何をしに行ったのでしょう?
売るのではなく、買うのが好きな社長では困ったものです。
たくさんのブースがあり、それぞれが個性的に作りこみをし、
何とか目を引いて商談に持ち込もうと懸命の努力をされています。
さて3日間が終わり撤収の時間になりました。
ほたるのひかりが鳴るや否や後の取り壊し作業に、
腰に工具をぶら下げ、脚立を持った作業員の方が大量に
入ってこられます。
電気類が外され、棚や壁や床が見事にどんどんゴミになっていきます。
これだけ大きな展示会でしたら、いったいどれだけの
ごみが出るのでしょう。ちょっと心が痛みます。
あわてて片付けて、荷物の発送の準備をし、新幹線に
乗り遅れないように会場を後にしました。
たくさんの商談がまとまりますように。